曖昧でグレーな部活動の位置づけ。
ネット上では,部活動が職務か否か,さまざまな憶測がなされています。

結論から言います。

勤務時間内なら部活動は職務です。
勤務時間外なら部活動は職務ではありません。

法的根拠から説明していきましょう。

そのためには,簡単に『法令の序列』について知っておかなければなりません。
法令には,憲法,法律,政令,省令-告示  などがあります。

法令の優先順位は
憲法>法律>政令>省令-告示
となっています。

法令の序列を知っておけば,曖昧でグレーな部活動の位置づけが,少しだけハッキリとしてきます。

さて,『部活動が職務である』という法的根拠はどこにあるのでしょうか。
この法的根拠はたった1つしかありません。

それは,学習指導要領に明記されている
『部活動については(中略)学校教育の一環として教育課程との関連が図られるよう留意すること。』
という部分です。

学習指導要領は
告示レベルの法的根拠をもちます。
つまり,法的に部活動は職務なのです。

しかし,部活動は勤務時間を大幅に超えて行われているという実態があります。
しかも,教員の善意とサービス残業によって成り立っています。

では,サービス残業である勤務時間外の部活動は職務なのでしょうか?

答えはノーです。


勤務時間外の部活動は職務ではありません。

その法的根拠は,
『超勤4項目』にあります。

超勤4項目
は,告示よりもランクの高い政令レベルの法的根拠をもちます。

…もうお分かりになったと思います。

指導要領は
告示,超勤4項目は政令

法令の優先順位は
政令(超勤4項目)>告示(部活動は職務である)
であるので,勤務時間外に部活動の指導を行う必要はありません。

そして,校長も勤務時間外の部活動の指導を職務命令することはできないのです。
(部活動の顧問自体は職務命令できますが)

ブカハラ
(部活動ハラスメント)に悩む教職員の皆さん。
きちんとした法的根拠で理論武装をして,常態化しているブカハラに対抗しましょう。