部活動の顧問を断るために,教員の労働に関する法的なことを知っておくとよいと思います。


法的なことは後に述べますが,結論から言いますと,部活動に関しては


①校長から『職務命令だ』と言われれば,部活動の顧問をしなければなりません。

②しかし,部活動の顧問を命じられたとしても,勤務時間外に部活動を行うことを拒否することができます。

③校長は,部活動による部活動による時間外勤務が可能な限り生じることがないように,管理・監督するよう指導を行うことが必要です。



※詳しく知りたい方へ※

①と③については,中教審答申『部活動に係る勤務体系等の在り方

を調べてみて下さい。



簡単に言えば,校長は私たち教員に,平日17時以降や土日に部活動を命じることはできないのです。


そして,校長は,部活動の顧問を私たちに命じた場合は,部活動の時間外勤務が生じることがないように努力する義務が生じるのです。


つまり,このような会話が成立します。



校長

『サッカー部の顧問をしてもらいます。これは職務命令です。』


教員

『わかりました。サッカー部の顧問を引き受けます。しかし,勤務時間以外は部活動を行いません。私が勤務時間以外の部活動を行わないことは,部員と保護者に校長から伝えて納得をいただいて下さい。』



このような会話が成り立つのは,教員は下の(1)~(4)の業務以外の残業は拒否できるということが法律で定められているからなのです。

下の(1)~(4)を『超勤4項目』と言います。


(1) 生徒の実習に関する業務
(2) 学校行事に関する業務
(3) 職員会議に関する業務
(4) 非常災害等やむを得ない場合に必要な業務


超勤4項目や労働基準法は,校長や教頭と勤務についての交渉をする際に,知っておかなければならない知識だと思います。



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以下は,超勤4項目についての文章をのせておきます。

詳しく知っておきたい方はお読み下さい。


『超勤4項目』:
  
教育職員については、正規の勤務時間の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務を命じないものとすること。
 教育職員に対し時間外勤務を命ずる場合は、次に掲げる業務に従事する場合であって臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限るものとすること。
イ 校外実習その他生徒の実習に関する業務
ロ 修学旅行その他学校の行事に関する業務
ハ 職員会議(設置者の定めるところにより学校に置かれるものをいう。)に関する業務
ニ 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合に必要な業務